2017年夏季 仙崎佐賀長崎

その6

目次


2017.07.21 2248

昨日ぶりの佐世保駅。出口は下ですが、右側にはJRとの連絡改札口があります。というわけで右へ進みます。

2017.07.21 2249 2017.07.21 2250

連絡改札を通過してJRのホーム。ここからは再び青春18きっぷでJR線に乗ります。

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ふと海を見てみると、やたらと大きい船がいらっしゃいました。「天海新世紀」とか書いてありますね。中国のクルーズ船のようです。

快速「シーサイドライナー」 佐世保→諫早

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連絡改札の先に停車しているのが次に乗る列車でした。階段移動しなくて済みましたね、ラッキー。
次に乗るのは佐世保と長崎を結ぶ快速「シーサイドライナー」。乗客は結構いるようで、車内は満席でした。

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佐世保終着の特急みどりが到着。

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特急が到着してすぐ、快速が出発です。

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快速ですが途中の早岐までは各駅に停車します。その途中駅で快速同士で列車交換。

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ここに来るのも3回目ですね。早岐に到着です。

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ワンマン運転なのですが、途中停車駅が全て有人駅なのか、乗務員室への扉は閉められてしまいまして。それだけならいいのですが、この扉が折り戸なせいか窓が小さく、さらに「乗務員室」の文字のシールのせいで前を見れる範囲はさらに狭くなっているという大問題が発生しております。
特に写真が撮りにくいです。ぐぬぬ……。

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そんな超狭い窓から頑張って前を見つつ出発。昨日と違いスイッチバックはせずそのまま直進し、佐世保線から大村線に入ります。

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川のように見えるこの水は「早岐瀬戸」、つまりは海峡だったりします。

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そのまま海沿いに進み、賑やかな駅に到着。日本最大のテーマパークであるハウステンボスの最寄り駅で、そちらと同時に開業した「ハウステンボス駅」です。瀬戸を挟んだ向かい側がハウステンボスです。
反対側の線路には特急「ハウステンボス」が停車しています。この特急を電車で運行するため、全線が非電化だったこの大村線のうち、早岐-ハウステンボスの1駅間のみが新たに電化されています。
また、その後エレベーターを増設する際に線路の一部を潰したため、1面2線ながら、片方は折り返し専用となっており、長崎方面へは1線しか通じていません。

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ハウステンボスより長崎へ向かうためであろう観光客が結構な数乗ってきましてかなり混雑してきた快速が出発。
写真を見て分かるとおり、ここから先は非電化です。

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快速であるため、途中駅はいくつか通過していきます。

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このような棒線駅も通過です。そこそこスピード出ますね。

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やがて右手には、とても閉鎖的な内海である大村湾が見えてきます。

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列車交換。私が乗ってるのと同じ車両ですが、塗装は国鉄色ですね。
このキハ66系は国鉄時代に製造された一般用気動車ですが、特急用などでも使われた国鉄最強のエンジンを搭載し、冷房も装備。客室は、製造当時0系新幹線くらいにしか使われていなかった転換クロスシートを採用するなど、それまでの国鉄からは考えられない豪華さでした。ただ、それらの装備のせいか自重も増加し、路盤などの関係でローカル線へは入れないという欠点も持っていました。
北九州地区の非電化線で使われていましたが、それらの路線が電化された事で長崎へ転出。現在は大村線を中心に使われています。

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大村線のうち、半分くらいは海沿いを走ります。

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彼杵駅にて、快速同士で列車交換。お向かいさんはJR製の車両ですね。

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まだまだ海沿いを走ります。なんとなく極彩色モードでも1枚。

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湾内にはいくつか島があり、その一つである箕島を拡張した、世界初の海上空港である長崎空港もこの海にあります。

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少し海から離れ内陸へ。左側に高架っぽいのが見えますが、もしかして長崎新幹線の工事でもしてるんでしょうか。

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高架橋作ってる最中って感じですね。

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大村駅。長崎新幹線にも「新大村駅」を作る計画がありますが、場所はここから1.5駅ほど北に離れた場所が予定されています。

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通過駅にて、普通列車と列車交換。相手を待避させてこちらが通過するというのは、私の旅では珍しいですね。

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少し走ると、再び工事中の新幹線が出現。

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さらに左からも線路が合流し、長崎へ向かう特急「かもめ」とほぼ同時に駅に到着。

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大村線の終点、諫早に到着です。列車はそのまま長崎へと直通しますが、私は乗り換えです。あと足が痛いです。

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地下道を通りJRの改札を抜け、券売機でフリーパスを購入して単式ホームにやってきました。
諫早にはJRのほか、島原鉄道という私鉄も乗り入れており、そちらへと乗り換えます。この島原鉄道の1日乗車券というのがなぜか毎月第二・第四日曜日にしか発売されないため、この日を軸に予定を組む事になってしまい、結果として珍しく土日込みで行動しています。はい、実は今日、日曜日なのです。

島原鉄道 諫早→島原外港

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ベンチで足を休めていると、諫早止まりの気動車がやってきました。折り返し島原外港へと向かいます。

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車内の張り紙。夏休み期間中のみ発売される、学生専用のフリー切符が存在するのですが、「各学校により夏休み期間が異なるため」として、島原鉄道における「夏休み期間」を7/22〜8/31に統一定義すると書かれています。
具体的な期間設定は大事ですよね。

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出発。少しだけJR線と並走するものの、すぐに別れて左へカーブ。
島原鉄道は松浦鉄道と違い、赤字国鉄線を引き継いだ三セク線ではなく、明治時代から存在する純粋な私鉄です。ただ、かつては島原鉄道から国鉄へ乗り入れ博多まで直通する急行なども存在し、JRと同じ線路幅で、JRと同じ構内から発車しています。

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諫早の次は本諫早駅。諫早市の中心部で、市役所などは諫早駅よりこちらの方が近いそうです。

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車両はJR西日本のキハ120(美祢線で乗った車両)や、JR九州のキハ125(筑肥線で乗った車両)と似た構造で、本当の一番前である前面窓に張り付く事が出来ます。前が見やすいぜいやっほう。

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右手に日本ハムの看板を発見。工場ですかね?

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45km/hの臨時制限信号が出現し、やがてバラストが真っ白に。

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どうやら橋の架け替えを行ってるようですね。その工事の間、線路が一時的に移動してるようです。その一時区間を抜ける場所に、速度制限解除の標識が。

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やがて周囲が開けました。歌詞に「夏の線路歩く」というのが含まれる曲がありますが、それにピッタリな雰囲気です。

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分岐器等の規格は低め。このあたりは地方私鉄らしいですね。

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国道と共に田畑の中を走ります。正面に見える山は、普賢岳を含む火山で有名な雲仙岳です。
島原鉄道も1991年の火砕流の被害を受けています。

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右側で行われている道路工事。高規格道路として諫早で長崎自動車道に接続するほか、長大な橋で天草へ渡り、鹿児島まで繋ぐ構想もあるのだとか。

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左側は鳥さんで賑わっていました。

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線路多めの愛野駅。1線はあまり使われていないっぽいですけどね。

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こちらも橋と砂利が新しくなってますね。

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やがて列車は海に近い場所を走るように。

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有明海です。ズームしてみると、対岸の街が見えますね。最初は熊本かと思いましたが、後から調べてみると、この場所は有明海の中でも長崎方面に入り組んだ場所で、対岸も同じ長崎県です。あちらの海辺にも鉄道があり、長崎本線が通っています。

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列車交換です。

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地方私鉄らしく、住宅の裏や小さな道路のすぐ横を走ります。

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西郷駅。西郷どんとの関連は不明です。

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海辺を走っているため、川なのか湾なのか分からないところも。たぶん川です。

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砂利が新しくなってるところがありましたが、一方でレールが錆びまくってる場所もあったり。
非電化路線であってもレールには微弱な電気が流れており、列車の車輪がこれを短絡する事で列車位置を把握して各種機器を動作させる仕組みになってるはずなのですが、錆びちゃって大丈夫なのでしょうか。

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昔から生き残ってきた鉄道だけあり、側線が残ってたりホームがしっかりしていたりと、その歴史を感じます。

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島原半島は中央に雲仙があり、島原鉄道はそれを迂回するように、半島の沿岸を走っています。そのためある程度進むと、左に有明海、右に雲仙という景色になります。

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その有明海がまた近付いてきました。

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右にカーブして大三東駅。

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左側はすぐ海です。

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右側にもう1線あったように見える駅。調べてみたところ、そのもう1線は50年以上前に撤去されたようです。

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住宅の裏を走り、細い島式ホームを持つ駅。

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有明海の向こうの山。今度こそ熊本県、のはずです。

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貨車など留置されており、立派なホームを持つ駅に入線。

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到着したのは島原駅。島原市の中心駅で、有人駅でもあります。ただ、島原鉄道はワンマン運転の場合、有人駅かどうかに関係なく全駅で車内精算としているため、この駅でも降車客は全員車内の運賃箱に運賃または切符を投入します。
また、先述の通りこの日は月2回だけのフリー切符発売日。島原鉄道の最大片道運賃が1510円なのに対し、この切符は1000円と乗車距離によっては片道で元が取れるようになっています。そのため、乗車駅によっては運転士がフリー切符の方が安いという事を案内し実際に発売する、というのを何件か見かけました。

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市の中心部という事で踏切も多め。標識や警報機の付いた正式な踏切のほか、警報機どころか標識さえない非公式の踏切も存在しており、鉄道側もその存在は把握してるようで、そのような場所ではよく警笛が鳴らされます。
島原鉄道は普通鉄道としては珍しく、発車時にも警笛を鳴らすため、警笛の回数が非常に多くなっています。私的には喜ばしいことですが。

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こちらの小さな駅の名は「島鉄本社前」。その名の通り、島原鉄道の本社が駅前にあります。

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本社前を出ると、左側に何やら見覚えのあるものが。あれ、蒸気機関車じゃありません!?
ズームしてみると「C12 01」と書かれています。C12は戦前に鉄道省が製造したローカル線用の蒸気機関車ですね。鉄道省(国鉄)のほか、各私鉄向けにも製造されたようで、この機関車のその1つ、島原鉄道が発注した5両のうちの1号機のようです。
明治時代開業の非電化路線ですから、蒸気機関車も多く走っていたようです。

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また川なのか湾なのかよく分からないところを過ぎると、島原鉄道で一番線路数が多い駅が見えてきました。

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一番端、駅舎側のホームに到着。島原鉄道の車両基地がある南島原駅です。

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車両基地には普通列車のほか、やったらと古い車両も見られます。あの車両、動けるのでしょうか。

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列車はここで数分停車。理由は列車交換ではなく、なんと給油。上下線の間からのホースが車両に繋がれ、営業中の列車に給油が行われています。エンジンもかかったままです。その間、点検作業のような事もしていました。
蒸気機関車であれば、現代でも途中駅で給水作業が行われたりしますが、ディーゼルカーの営業中給油は初めて見ました。

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車両基地の様子。現在の島原鉄道の列車は1990年代に製造された同一形式に統一されており、基本的に黄色に塗装されています。が、同じ黄色でも、よく見るとイラストなどが一部違ったりするようです。

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車内の運賃表は液晶ディスプレイタイプ。

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給油作業と、ついでに車内のゴミ箱の掃除が終わり、出発。ここでまさかの制限速度20km/hです。ここまで結構快適に走ってきたのに、一気にスピード落ちましたね。

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ゆっくりとしたスピードで走ります。

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そして隣の線路への分岐器が取り払われた駅に到着。

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諫早から1時間と20分。終点島原外港に到着です。

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かつてはここから先にも線路が続いていましたが、大幅な赤字区間であったため、島原外港から加津佐までの約35kmが2008年に廃止となりました。雲仙岳の噴火による被害はこの廃止区間で発生したため、せっかく復旧した線路が廃止されてしまった事になります。
元々は南島原を終点とする計画で島原外港駅も廃止対象となっていましたが、地元の要望により一駅間だけ生き残る事になりました。

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駅構内はベンチやトイレ、自動販売機などがあり、改札などはなくそのまま道路に出られるようになっています。
かつては窓口などを有した駅舎がありましたが、2010年に火災で焼失してしまったそうです。

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駅を出るとすぐに道路。外港駅の名の通り、駅から300mほどの位置に島原港があり、熊本港などへのフェリーも運航されています。

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駅前踏切。列車がよく見えます。

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反対側ホームへは構内踏切で連絡していたようです。

島原鉄道 島原外港→諫早

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乗ってきた列車に再び乗り込み、そのまま折り返します。

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車内前方。このように一番前の窓に張りつける構造は大好きです。ただ、さすがに足が限界なため、帰りは後ろのボックスシートに座る事にします。
足が限界と感じてから既に3時間が経過しており、どんな状態にしても足の裏が痛いという事態。この後とか明日とか大丈夫なんでしょうか。

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到着から40分程して、折り返し出発。元気があれば港まで歩こうかとも思っていたのですが、そんな元気はどこにもありませんでした。

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ゆっくりと戻ってきた南島原。右はヨ8001という車掌車、左はワム80001という有蓋貨車で、共に非営業の工事用車両として1993年に入線したものだそうです。ワムには救援車と書かれています。

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ホームに進入。列車交換のようです。

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南島原の車両基地。洗車機もありますね。
車両によって違うイラストですが、1枚目の右側にはSLのイラストと共に「日本の1号機関車が走った島原鉄道」と書かれています。
この1号機関車というのは、1872年に日本で最初の鉄道が開業した際にイギリスから輸入された蒸気機関車の中でも最も早く日本に到着した車両のことです。最初は客車や貨車を引いていましたが、どうやら使いにくかったようで、1900年代には構内入換専用となっていたそうな。
1911年に島原鉄道が開業する際、この1号機関車が譲渡され、20年ほどここ島原鉄道で客車貨車を牽引していたそうです。1930年には、保存のため国鉄へと返還されています。

2016.03.24 844(参考)

1号機関車は国鉄へ返還された後整備が行われ保存されており、国の重要文化財にも指定。現在は埼玉県大宮の鉄道博物館で保存されています。
昨年春に大宮で見た機関車が、まさか遠く長崎の私鉄を走っていたとは……。

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南島原駅を出ると、こちらは島原で保存されているC12ですね。保存されてる場所は神社なのだそうです。

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島原。味のある駅名標です。

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再び海辺を走ります。そう言えばまだおにぎりが余ってましたね。ここで食べますか。

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そんな風にボーっと流れる海を眺めていると、あれ? 何か見える。
最大限ズームしてみると、大きな船や門型の朱色のものが確認できました。あれ、造船所ですね。
調べてみると、ジャパンマリンユナイテッドの有明事業所、つまりは造船所でした。呉海軍工廠や舞鶴海軍工廠を引き継いだのと同じ会社ですね。

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やはり海に近い大三東駅。距離だけでなく、海側が開放的なためより近く感じるのでしょう。

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結婚式、宴会と書いてある森田屋さん。古いポストが目に止まりました。

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対岸が熊本県から長崎県に移ってきました。

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海が見えなくなったところで列車交換。

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この辺りは古くから干拓が行われていたそうです。

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車内に掲示されてる時刻表。島原鉄道の列車が諫早に到着する時間と、諫早での接続列車が記載されているものです。

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本諫早。次の駅が終点ですね。

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終点諫早に到着。乗客が結構な人数になっており、降りてから写真を撮る余裕はありませんでした。
フリー切符を見せて列車を降り、JRの改札を青春18きっぷで通過します。

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地下道を通って乗り換え先のホームにやってきました。島原鉄道の線路は1本のみで行き止まり。壁には1号機関車の写真があります。

2017.07.21 2591 2017.07.21 2592 2017.07.21 2593 2017.07.21 2595

駅構内には電車や気動車が停車中。

普通 諫早→長崎

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大村線からの長崎行気動車が到着。佐世保から乗った快速と同じ車両ですが、快速ではなく普通です。

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番号ではなくその下に注目。ワンマン運転の場合、車内監視も運転士が行う必要があるためミラーが設けられる事が多いのですが、この車両は窓が小さいためミラーでは不十分。そのためか、なんとカメラが取り付けられています。運転席を覗くと車内を映す小型モニターもありました。

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相変わらず狭い窓から前を見つつ諫早を出発。走行するのは長崎本線です。

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諫早から2駅目で、本線ではなく中線に入線。

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その中線を出ると左ではなく右側の線路へ入り。左の線路と分かれてしまいました。
ここ喜々津駅は長崎本線の単なる中間駅ではありますが、長崎方面へは、長与経由と案内される旧線と、市布経由と案内される新線とが分かれる分岐駅となっています。
長崎本線の諫早-長崎間は、長与経由の旧線経由で開業しましたが、後年になって喜々津から市布を通って浦上へ抜ける短絡線が開業。特急や急行などはこちらの新線を経由するようになり、旧線は長崎本線のまま、ローカル線となりました。
その後の長崎本線電化は新線にのみ行われ、旧線は現在も非電化となっています。

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その非電化の旧線へ、気動車で入ります。

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途中まで大村湾の沿岸を走るため、厳しいカーブが続きます。

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旧線での数少ない交換可能駅である大草駅。長崎本線と同じ明治時代の開業でホームもそれなりに長めですが、現在は短い気動車のみが停車します。

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しばらくすると海から離れ、山越えとなります。

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トンネルを抜けて本川内駅。おや、この配線は……スイッチバックの痕跡ですかね?

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調べてみたところ、思ったとおりでした。最初は信号場として設置され、勾配上にあったことからスイッチバック式とされました。その後、スイッチバック式のまま駅に昇格。2000年代に入って強力なエンジンを搭載したキハ66系(この車両)が投入された事に伴い、スイッチバックは廃止され本線上にホームが設けられました。
かつて使用していたホームと線路が、現ホームの向こう側に見えます。

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交換可能な長与駅にて列車交換。長崎からの一部列車はこの駅で折り返します。

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ホーム前後で不自然なカーブを描く道ノ尾駅。よく見ると反対側に使われなくなったホームが見えます。
この駅は元は対面式2面2線でしたが、新線の開通に伴って列車本数が減少するため、1線が撤去されたそうです。

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だんだんと周囲が賑やかになってきて西浦上駅。すっごいペラッペラなホームです。

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ふと天井を見てみると、一部の穴が透明なビニールのようなもので覆われています。何があったのでしょう。

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西浦上を出ると、左から喜々津で分かれた新線が上がってきて、複線状態に。ここも唐津付近と同じく単線が二つ並んでいるだけで、片方しか電化されていません。

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単線並列でしばらく高架を進み、ポイントを渡って一旦単線に。現在この辺りは高架化工事が行われており、その関係で単線の仮線で営業しているそうです。

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地上に下りて仮線を進み浦上駅。開業から8年間はこの駅が終点で「長崎駅」だったそうです。

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高架化工事中の仮線を進みます。いやー砂利が白い。

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注意信号のほか、速度制限標識によって大きく速度を落としてポイントを渡っていきます。この辺りは旧来からの線路なのか、砂利の色が変わりましたね。

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中線のほか、右側の留置線に色んな種類の車両が留置されています。ディーゼル機関車の姿もありますね。
かつてはここに車両基地がありましたが、駅を高架化するための用地とするため早岐駅へ移転したそうです。ただ、車両の留置を行う必要性から、現在でも留置線として多くの線路が使われています。

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ホームに面してるうちの一番右側に到着。長崎本線の終点、長崎駅に到着です。

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かつてはさらに先まで線路が続いてた時期もありましたが、現在はここが終端のため線路は全て行き止まりで車止めが設置されています。上の架線には架線終端標識もあります。

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改札を出ると大きなドームに覆われた広場のような場所になっています。そのまま直進してアミュプラザ長崎というショッピングセンターへ入り、1階奥にあるスーパー「西友」へ。飲み物や今日の晩飯の弁当を購入です。
ゴロゴロ大荷物引っ張ってスーパーで弁当購入するとか軽く不審者な気もしますが気にしません。

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一旦外に出て、同じ建物に入ってるファミマへ入り、お茶と翌日朝の分のおにぎりも購入。おにぎりは味もそうですが、種類と在庫と消費期限的にコンビニですね。

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広いだけでなく結構人もいる長崎駅。

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改札付近。左側にある観光案内所で翌日用の長崎電鉄のフリー切符を購入してから、青春18きっぷで改札内に戻ります。

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改札を抜けて右側には「長崎くんち」という祭りで行われる「龍踊り」の龍が展示されています。駅名標のイラストにも龍が描かれていますね。

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ちょうど長崎終着の特急「かもめ」が入ってきました。折り返し博多行となります。青春18きっぷでは特急に乗れないため、私はその特急の後に出る普通列車に乗ります。

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乗り場は0番線なので、こっちですね。この0番線は平成になってから増設されたものらしく、またその頃までは全ホームが直結しておらず、3・4番線へは跨線橋による連絡だったそうです。さらに先の長崎港駅まで線路が延びていた事の名残ですね。
現在は全ホームが地続きの頭端式となっています。

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0番ホーム上にあった距離標(キロポスト)。131.8km地点を表してるっぽいですね。
長崎本線の起点である鳥栖からの距離は新線経由で約125kmなので、これは旧線経由の距離標なのでしょう。

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さて、0番ホームには既に車両がいらっしゃるのですが、ドアが開いていません。……またですか、佐世保と同じくまたですか。JR九州は乗客を待たせるのが好きなのでしょうか。

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駅名標や、移動禁収納箱という列車の移動を禁止する際に掲げる赤旗の収納箱や、100m刻みの距離標を見つつ前へ。

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先頭までやってきました。既に足が限界を越えており立って待つ事が出来そうになかったため、ホームに座り込みます。変な目で見られそうですが、そこを気にするほどの余裕がありません。超足痛い。

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座ったまま行き来する列車を眺めます。終着駅である事と、ポイントが多いためか、どの列車も低速です。

普通 長崎→諫早

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ホームに座り込むこと15分、ようやく扉が開きました。座って待ってて正解でしたね。
座席を確保してから正面の写真を撮り、座席に戻ります。冷房はずっとかかっていたようで、車内はよく冷えていました。こちらは暑い中汗だくで待たされていましたが。
もう立つ余裕も無いので、座ったまま出発です。

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改札から遠いため長崎では空席ばかりだった先頭も浦上で多くの人が乗車し、先ほどとは違う新線へと入ります。
新線も単線であるため、途中現川で特急のすれ違い待ちを行います。

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長崎から30分ほどで、諫早に戻ってきました。

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長崎新幹線関連の工事が行われている諫早で下車。本日の旅はここまでです。

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長崎新幹線開通に伴う駅舎建て替え工事のため、現在は仮駅舎での営業となっています。

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駅前のビルは1階が閉店後空いたままだったりと、活気があるとは言い難い感じです。

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歩道橋より、工事中の駅方面、道路の北方面、南方面。夕暮れというのも相まって、なんだかなぁという感じです。とりあえず、暗くなる前に着けてよかったです。

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バスターミナルの裏を通り、19時前、今日のホテルへ。

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フロア案内を見てみると、なんか宴会場とか書いてあるんですけど。宴会場付きのホテルに泊まったのなんて初めてですよ。

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ベッドも大きめで中々いい感じ。操作パネルも手元に全てあり扱いやすいです。普段ならそこそこの値段がすると思うのですが、たぶん日曜日という事で安くなっていたのでしょう。

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なぜか古事記があったのだけが気になりましたが。

一息ついた後、ゆっくりと風呂に入り、弁当を食べて翌日の準備。
しばらくごろごろし、22時半頃就寝です。


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