青森駅外観。少し早いですが、今日の旅はここまでです。
ひとまず青森港へ。整備されてるだけで特に何もない普通の港です。日が少し傾いてまぶしい程度で。
黄色と白の船と、「JAPAN COAST GUARD」と書かれた船が見えます。後者(右)は海上保安庁の船ですね。
橋と言っていいのか分からないものを通って向こう側へ。
「青森桟橋記念碑」と書かれており、レールが見えます。
船体には「八甲田丸」。八甲田丸とはその昔、青函トンネルがなかった頃に活躍した青函連絡船で、国鉄と国鉄分割民営化後のJR北海道が所有していた船です。上のレールが敷かれた部分は船に鉄道車両を積み込むための桟橋だったと考えられます。
現在中は博物館となっていて、青函連絡船に関する資料がたくさんあるとのことです。というわけでレッツ見学。
かつての看板、運賃表、キオスクの写真など、色々展示されています。昔はあの青森駅から上野行き特急が発車していたのでしょう。現在は新幹線になってしまっています。
非常口立ち入り禁止というシールと、グリーンキャビンと書かれたマーク。国鉄の船だったので階級も普通車とグリーン車という区分だったのでしょうか。
北へ渡る人が職員が焚くストーブで温まってる様子。セリフ付きで、エンドレスに流されていました。
端の方に設けられたビデオ上映スペース。当時(約30年前)のグリーン席に座れるという事で座ってみましたが、フッカフカです。特別料金払うだけあって座り心地いいですね。現代のグリーン席座った事ないので比較は出来ないですが。
船や貨車などの模型。船の後部にレールが敷かれてるのが分かります。
かつての在来線特急たち。蒸気機関車牽引から特急型電車まで。
こちらはグリーン船室自由席の座席。鉄道車両では指定席と自由席で座席に違いはありませんでしたが、青函連絡船では指定席の方が豪華だった、という事が書かれています。
こっちは比較的最近のものですね。かつて青函トンネルを走っていた普通列車(特別料金不要という意味)である快速海峡の行先票など。
時に人形を使いながら、当時の各船室が再現されています。客室だけでなく業務室も見る事が出来るのはなんだか得した気分です。その代わり船は動きませんが。
無駄なスペースを作らないかのように、通路にも看板などが展示されています。さっと一枚ずつ撮って、順路に従い階段で上へ上がります。船の階段だけあって少し急です。
やってきました操舵室(だっけ?)。ドラマやアニメで見たことはありますが、実際に入るのは初めてです。スイッチがいっぱいです。
操舵室の窓より。よく見えますね。
一部はこのように取り上げたりレバーが動いたりしますが、船に関しての知識は全くないのでよく分かりません。窓の上にまで計器のようなものがあるのには驚きました。
一通り見て回ったところで外、甲板へ。なんだか散らかして片付けないかのように旗が置かれているのが若干気になりますが。
甲板からの景色。港とは言え、やはり海です。また、階段は封鎖されてるとこが多いです。
逆、岸側。目の前に海上保安庁の船も見えます。しかし、船を繋ぎとめるロープの規模がなんだか海上保安庁のものと違い、やったら長いですね。船の大きさによるものなのか、もう動かさないからなのか。
おや、中央タクシーの少し先になんだか古い鉄道車両が見えますね。後で見に行きますか。
船後方には、煙突展望台なるものが。
中には急な階段が設置されていて、それで登ります。かつての煙突と思わしき管や整備に使っていたはしごなどがそのまま(?)残っています。少し怖い雰囲気です。
左回りでぐるっと一周。煙突だけあって船の中でも高い場所にあるため見晴らしがよく、他の展望台のように屋根がない、つまり柱や窓など遮るものもないため、360度しっかり見渡せます。
登ってきた階段。蓋がついてます。展望台には所々、円状に飛び出してる部分があります。煙突ですかね?
何やら電球がぶら下がってます。ライトアップでもするのでしょうか。それともねぶた祭り用でしょうか。
ひとしきり見たので、順路通りエレベーターで下へ。船の性質なのか知りませんがエレベーターの音は凄く響いて少し怖く感じました。
辿り着いたのは今までとは変わって暗い場所。車両甲板と書かれている通り、かつて実際にこの場所に貨車を詰め込み運んだのでしょう。展示されてる車両をよく見ると、車両が船に固定されています。
この場所には線路が4本引かれていたそうです。端には車止めが設置されていますが、あまり見ない連結器が付いたタイプです。
ここの通路上にも展示品が。部品などが展示されています。この階は元々貨物を積み込むための、つまりは業務用の場所だったためか、各種パイプがむき出しになっています。
奥で折り返し進むと、目の前にまた車両が。なんで扉少し開いてるんですか?
そして道となっているこの緑色の部分、どうやらレールの間を埋めたもののようですね。幅ぴったりじゃないですか。
荷物車、スユニ50。貨物車には詳しくないんですが、コンテナが主となってるこの時代、貴重なものだと思われます。少なくとも荷物車は私は見たことないですね。
キハ82。キハ80系のうち後期に製造されたもので、全国で特急気動車として使われたものです。しかし暗さからしてなんか怖いですね、客室照明点けるなら運転室も点けていいと思うんですが。
別カメラバージョン。
編成丸ごと置くわけにもいかず、先頭車一両だけですね。くずもの入れが見えます。
その先は車両の出入り口ですね。ここを抜ければ先ほどの青森桟橋記念碑の場所に出るのでしょう。ところでバケツやたらありますがどうしたんでしょう、雨漏りですか?
キハ82の隣に並んでいるDD16。軽く作られたと書いてあるという事は、積み込みに使われた可能性がありますね。
その奥には控車と言われるヒ600。桟橋に重い機関車を直接載せるとぶっ壊れる危険があるため、軽い控車を連結して桟橋部分の長さを確保し、車両を押し込んだのです。青森駅常備と書かれています。
階段でさらに下へ。エンジンルームのようですが、さすがに意味が分かりません。
というか、こんな場所まで公開出来るんですね。凄いですね使われてない船。
監視と操作をしていたであろう場所。また、水密扉もあります。頭上注意とクッションが取り付けられているという事は、過去に誰かぶつけたんでしょうかね。確かにぶつけやすい場所ですけども。
発電機室をスルーして、再び車両甲板に戻ってきました。
チラっと計器のようなものが見えてこれなんだろうと思いつつ、もう一つ階段を上がります。
階段を上がったところで元の場所に戻ってきて見学コースは終了、そのまま外へ。中々に楽しい場所でした。よく見ると出入り口の扉の枠が木ですね。
下船。煙突部分に「JNR」という国鉄のマークが書かれてますね。
そのまま海上保安庁「おいらせ」の方も外から見る事に。なんか簡単に入れるようになってましたが、さすがに誰もいないのに勝手に入っちゃだめだろうという事で外から写真撮るだけにしておきました。
続いて煙突から見えた車両の方へ。保存というよりは放置されているような感じですね。恐らく車掌車と貨車でしょう。二両隣り合ってるのに連結されてませんが。
その先、北へ行けるとこまで行ってみました。ヒトデのようなものが転がっていたり。
線路はともかく架線はここまで来ているので、この辺りはまだ青森駅の敷地のようです。さすにが中に入るような真似はしませんが、外から見えるとこまでは見ておきました。特に何もありませんでした。
立ち入り禁止となっているさらに先の方。これ埠頭とか言うんでしたっけ? また、遠くに船がうっすらと見えました。
陸側。こう見ると、海が中まで入ってきてるのがよく分かりますね。まあ港とはそういうものですし、どちらかと言うと陸を伸ばしたほうが正しいのかもしれませんが。
ねぶた祭りの花火大会の時に立入禁止となる箇所は結構あるようで、同じような看板がいくつもありました。
この辺りはまだレールがあるようですね。入れ替えなどに使われていたのでしょうか。
何の建物だろうと思ったら旅客船ターミナルでした。まだ船は発着してるようですね。
八甲田丸から続いている歩道橋。青森駅の方まで直結してる事が分かります。
その青森駅には特急白鳥が見えます。
アスパム側(八甲田丸と港を挟んで向かい側、東側)。こちらも整備されているようですが、さすがにそろそろ足が限界です。