2016年夏季 三江福塩

その1

予定外だらけの今年の夏の旅、第二回目です。
前回の旅が、というか今年の夏の青春18きっぷ利用自体が予定外だったのはまあ置いておきまして、18きっぷ利用が決まった瞬間に二回目の旅もある程度考えていたのですが、その「ある程度の考え」はどこへやら。全然違う場所へ行く事になりました。

さてここで前回までのあらすじです。突如決定した旅の予定を急ピッチで組み上げ、4泊5日に決定。途中遠方の友人と青春18きっぷを交換し、計6回(日)分になるため、その4泊5日とは別に日帰りを一つ、紀勢本線か明治村かと考えていました。しかし、現地での想定外の切り上げの早さにより、前回の旅は急遽3泊4日に短縮。結果として、18きっぷが2回分残りました。あらすじ終了。
18きっぷが1回分しかなければどうあがいても日帰りしか選択肢はなく、行動範囲も限定されますが、2回分ともなると話は別。泊りがけによる行動範囲の拡大が可能となってしまいました。そして同時期に飛び込んできた「三江線廃止検討」というニュース。これはもう、行くしかないですよね。

というわけで、今回のメインは「三江線」になります。三江線は広島県「三」次と島根県「江」津を結ぶ中国地方の路線で、芸備線などと接続することで山陽と山陰を結ぶ陰陽連絡路線の一つです。ただし、着工こそ1930年代であったものの、全通は1975年。既に時代は鉄道ではなく自家用車となっていました。さらに線形、というかルートも無駄に大回りなものとなっており、無駄に時間がかかるように。結果として、山陽と山陰を結ぶ特急や急行などは走らず、ローカル利用も少ないという有様に。JR全路線の中で最も乗客が少ない路線となっており、廃止に向けた動きが本格化していました。
という事情から、今のうちに乗っておかないと次の春まで持たないかも知れないという結論に至り、無理矢理組み込む事にしました。

さて、少々前置きが長くなりましたが、今回のルートです。
まず、今回初設定となる「0日目」。大阪南港夕方発、九州新門司港早朝着のフェリーに乗ります。あくまで「青春18きっぷ」の旅ですので、18きっぷを利用しないという理由で「0日目」としました。
そして翌日「1日目」、早朝門司に着いた後、山陽本線で関門トンネルを通ってすぐに本州に戻り、新山口より北上、日本海へ。山陰本線で日本海沿いを西進し、江津より三江線に入ります。三江線の終点三次まで南下した後、芸備線で広島に出て、東広島市内のホテルで一泊。翌日広島周辺で適当に時間を潰した後、再び三次に戻り、そこから福塩線というこちらもドローカル線に乗ります。福塩線で福山に出て、福山より山陽本線を乗り継ぎ大阪へと帰ります。
0日目を含めても3日程度であり、大まかなルートは山陽と山陰行ったり来たりしながら西へ進むというだけのもの。しかし余裕はあまり無く、観光要素は皆無となっております。ひたすら列車(と船)乗ってるだけです。

※写真はクリックで拡大できます。もしクリック出来ない場合は、前後の写真をクリックすると関連写真的な感じで拡大写真を見ることが出来ます。

目次

いろんな意味でイレギュラーな今回の旅。何より、出発日が「0日目」であり、さらに出発時間も午後という私のこれまでの行動からしてみれば考えられない事が起きています。決まったように始発列車に乗っていたというのに。
そんなわけで、いつもと違い余裕を持って出発……とはなりませんでした。
出発前に電子機器のチェックをしていたところ、なんとデジカメの設定保存用バッテリーが切れていた事が判明。ボタン電池でしたが都合よく家にピッタリなものがあるはずもなく、出発時間を早めて道中で調達するハメに。幸い、近くの1店目で無事購入出来ましたので大事には至りませんでしたが、ヒヤッとしました。

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デジカメの電池交換も終えて一安心。地下鉄やら何やらを乗り継ぎ、写真は新交通システム「ニュートラム」に乗車中。港に停泊中のフェリーが見えてきました。

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フェリーターミナル駅に到着。ザ・夏という感じのアイテムが窓辺に。

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フェリー乗り場まで歩道橋を歩きます。が、この日の最高気温は38℃。時間的にほぼそのくらいの気温があったはずで、歩いてるだけで汗が止まらないという事態に。もう暑くて暑くて仕方ないです。

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とりあえず近くのコンビニで今晩と明日朝の食料を調達。しようと思いましたが、フェリーターミナル付近唯一のコンビニなためか、はたまた商品補給前だったためか、ほとんど売り切れてしまっていました。仕方ないので余ってたおにぎりを確保しつつサンドイッチも購入。

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歩道橋に戻り、ターミナルへ向かいます。近くには乗船待ちでしょうか、トラックが大量に並んでおり、廃熱が暑い。そして冷房無いくせに開閉不可の固定窓がほとんどという通路がまた暑い。文字通り汗水たらしながらターミナルへ。

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ターミナルに到着。デジカメの電池の確保に手間取った場合を考えて予定より1時間以上早く出発した結果、出航2時間以上前に着いてしまいました。
なんとなく乗り場に向かってみましたが、やはりまだみたいです。トラックの積み込みは始まってるみたいですが。

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通路や待合室にあった船旅のポスター。最近はどこでも「萌え絵」ですね、可愛いので全く問題ありませんが。

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どうやら乗船開始までまだ1時間以上あるようなので、適当にターミナル内探検。と言っても全然広くないというかむしろ狭いです。
1階は窓口となっていますが、ネット予約の場合窓口での手続きは不要で、直接乗船可能なため、用はありません。2階は待合室と、ちょっとした売店があります。

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結局待合室で1時間近くボーっとしていました。15時になるまでは照明もテレビも点いていないという状況でしたが、時間になると勝手に点きました。テレビはお決まりのNHK。内容は甲子園高校野球でした。

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16時前、待合室がガヤガヤとしてきて、団体さんなんかも見えたところで、徒歩客乗船開始のアナウンス。

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乗船口、というか通路で係員さんの持ってる機械にQRコードを読み込ませて乗船手続きとなります。このQRコードは窓口での乗船券の他、ネット予約の場合プリンターで印刷する事でも手に入るため、印刷さえしていれば当日窓口へ出向く必要がないのです。
携帯性重視でQRコードサイズに折りたたんでいてそのまま提示しましたが、問題なく通過。

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左奥には名門大洋フェリーの2便、左手前には四国オレンジフェリーの船。

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そして右にいるのが名門大洋フェリー1便の新門司港行、つまりこれから乗る船です。名門大洋フェリーの1便と2便の違いは、つまり早いか遅いか、というもの。速度ではなく出発、到着時間が3時間程度違います。
これまで新門司港から乗る場合は時間の都合で遅い方の2便を利用していましたが、今回は向こうに早く到着する必要があるため、初の1便です。

名門大洋フェリー 大阪南港→新門司港

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というわけで1便の「フェリーふくおか2」に乗り込みます。これまで新門司港発で何度か乗ったものと同型船で、船内環境などはこれまでと全く同じです。名門大洋フェリーには最近新型船が入っているため現在は「古い方」となっていますが、これまでと同じという安心感もあり特に残念ではありません。

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オレンジフェリー(1枚目)は出港が遅いのか、まだスッカラカンだなーなどと思いながらスロープを上がります。船内の5階までスロープで上がるため、結構しんどいです。

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その5階相当部より。地上の建物だと3〜4階くらいでしょうか。

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乗船口付近はロビー、売店、フロント、レストランといった公共設備が集中しています。船内の階段でさらに6階へ。

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そしてこれが私のスペースです。二等洋室(ツーリスト)、つまり大部屋に並んだ二段ベッドというクラスです。一番下の雑魚寝の次に低いクラスで、安さとある程度のプライベート性を兼ね備えたクラスです。鉄道で言えば開放B寝台という一番数の多いタイプになりますね。
ただ、二段ベッドと言っても家庭用などのものとは違い、どちらかと言えばカプセルホテルの二段積みカプセルのようなもの。入り口も横にあり、はしごではなく階段なので、全然二段ベッドという感じはしません。設備はマットレス、毛布、枕、ハンガー、蛍光灯、コンセントです。

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この場所は以前は「特二等洋室」と言い、二等洋室のグレードアップ版でした。具体的にはこの木目の部分にテレビがあったのです。当然1000円のカードなどはなく無料で見れるもの。ただ、いつからかそのテレビは撤去されてしまい、特二等洋室というクラス自体がなくなってしまいました。テレビ放送以外にも、船内の案内や現在地表示などの船内専用チャンネルもあって便利だったのですが、残念です。
にしてもこれ、テレビ使用停止処置として板打ち付けただけにしか見えないんですが。案外この下にまだテレビがあるかもしれませんね。

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一息ついたところで、屋外甲板へ。相変わらず滅茶苦茶暑いですが、海辺という事もあり結構風があります。

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一般客が立ち入れる最後尾には国旗が。

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その下には所狭しと、まるでパズルのように車が並べられています。

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周囲には他の船の姿も見えます。

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オレンジフェリーの向こうには「きゅうしゅう2」という文字が見えます。名門大洋フェリーの新造船のうちの一つ、「フェリーきたきゅうしゅう2」でしょう。

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それにしても相変わらず汚いですね。仕方ないと言えば仕方ないですが。

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一般客が立ち入れる屋外甲板は三段構成になっていて、こちらはその最上階。左の赤い物体は煙突です。

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実際に操船を行う船橋、と思われる部分も見えますが、残念ながら人の姿は確認出来ず。

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隣の船の最上階もほぼ同じ高さのようですね。

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時間は17時前。西日にはなっているものの、夏という事もありまだまだ日は高いです。

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出航10分前になり、船にも陸にも係員が登場。船を繋ぎとめているロープをまず一本外し、

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船の機械で巻き上げます。当然、ロープは一度海に落ちるのでザッパーンという音と共に。

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スクリューが動いてるのか、不自然な波が立っています。煙突からは黒煙が。

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続いて二本目のロープが外され、やはりザッパーンと音を立てた後引きずられ巻き上げられていきます。

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ここで海面に何やら見覚えのあるものが落ちてるのを発見。赤と緑のラベルのスプレー……アースジェットでしょあれ。ペットボトルのポイ捨てならまだ分かりますが、アースジェットのポイ捨てってどういう事ですか……スプレーの処理に困ったんですか?

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そんな事は誰も気にせず、今度はロープが二本一気に海へ。

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巻き上げて作業終了。最後部にいるので後部のものしか見えませんが、前部でも同じ事をやってるはずです。

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そして17時、出航時間。鉄道の時間が気持ち悪いほど正確な事で有名な日本ですが、船においてもそれは同じなようです。ただし、鉄道と違い出発も到着もとても緩やかであり、かつ乗客の乗降の時間とは一致しないのでそこまで正確である必要があるかどうかは疑問ですが。
まあとにかく、ゆっくりゆっくりと動き始めます。同じ頃、最後尾にあった国旗が外され折りたたまれ収納されたり。

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そして動きがおかしいのもお約束。と言っても、単純に私基準でおかしいってだけですがね。
というのも、現代の客船はこのように狭い港での操船性を改善するため様々な機構を搭載しているのです。例えばその場で並行移動出来るようなものなんかもあったりなかったり。

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とりあえず岸壁に頭から突っ込んでしまっているため、ある程度の場所まではバックするしかありません。そのため、船なのに屋外甲板で前面展望というよく分からない状況になっております。この後進で位置がずれたため、「フェリーきたきゅうしゅう2」の文字もはっきりと見えました。

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ただ、船の形的にやはり後進ではエネルギー効率が悪いのか、それとも未だ湾内のため全力を出せないのか。恐らく両方の理由で、ゆっくりとバックしていきます。

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そしてある程度、3分ほどバックしたところで、また波が不自然に。とても分かりにくいですが、その場で回転を始めたようです。

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へー船の後ろってあーなってるんだーてか2枚目さん穴開いてるけど大丈夫なの? などと考えながら、船は回ります。

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これで90度でしょうか。この回転には、船尾にあるスクリューと舵だけでなく、船首付近にある「バウスラスタ」と呼ばれる横移動専用のスクリューも使われています。まるで戦車の左右のキャタピラをそれぞれ逆方向に回転させその場で一回転するように船も綺麗にぐるっと回ります。

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何か積み込んではりますね。こちらは車ではなく、コンテナでしょうか。

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そして約10分かけて180度回転した船は船首を港の出口に、船尾を陸地側に向けました。いやー見事なもんですね。この会社はこれを毎日、この場で2回やってるんですから凄いものです。今度陸から見学してみるのもいいかもしれません。

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そうして船は「前を向いた」事で、後進も回転もしない船らしい動きとなり、徐々にスピードを上げつつ陸から離れていきます。さようなら大阪、明後日には帰ります。

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まあ、フェリーターミナルは入り組んだ港の割と奥の方にあるので、周囲はまだ陸地、岸ばっかりなんですがね。塗装が特徴的な「さんふらわあ」の横を通り過ぎます。こちらは乗船が始まってるようで、人の姿が見えます。

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左に目を向ければ、コンテナにクレーン。貨物まみれです。

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次第に周囲も開けてきて、ATC(アジア太平洋トレードセンター)なんかも見えるように。そのお膝元にこちらもさんふらわあが泊まっています。

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そして港の出入り口付近にある電光掲示板に表示される「F」と「×」。これはどうやら航路の信号機みたいなものらしく、記号の組み合わせでいくつかの意味を持っています。今回のFと×の交互表示は、間もなく「F」になるよ、という注意信号。Fはフリー、つまり出入り自由という意味です。
他には「I」の入航のみ可能、「O」の出航のみ可能、「×」の入出航禁止、そして間もなくそれらに切り換わるという注意信号がそれぞれに設定されているようです。

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ここを過ぎれば港の外、というところで釣り人を発見。いるんですねー。

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と思ったら反対側にもいらっしゃいました。人気スポットなのでしょうか。その横を通り過ぎまして、港の外へ。ロープを外し始めてからここまで約30分です。

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まだ周囲に色々見えますが、それでも制限は無くなったようで、どんどんスピードが上がり、比例して風も強くなってきました。何せこの船の巡航速度は23.2ノット、つまり約42.9km/hにもなります。海上でそんなスピード出したらそりゃ風は物凄い事になりますよ。
というわけで、しばらく面白いものなどもないので一旦船内に戻ります。立ちっ放しの踏ん張りっ放しで足も疲れましたし。

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ただ、船内の休憩は僅か30分で終了。再び外に向かいます。

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空は少し暗くなってきましたが、日の入りまではまだまだです。

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目的はそちらではなく、遠くに見える明石海峡大橋です。大阪から九州まで瀬戸内海を通るこの航路は途中本州と四国を結ぶ橋の下を漏れなく通過する事になります。それを売りにでもしているのか、橋が近付くと船内に案内放送が流れたり、通過予定時刻が書かれたポスターなんかも存在します。

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ふと右舷側に目を向けると、赤く染まる神戸の街が。場所的には海水浴場のある須磨あたりでしょうかね。

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そして山がギリギリまで張り出してるこの部分は、山陽本線が珍しく海沿いを走る区間でしょう。あくまで地理理解は鉄道基準です。

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変わって左舷側には淡路島。そして神戸と高松を結ぶジャンボフェリー。

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太陽と橋がいい感じに見えてきました。が、雨でも降ってるのかとても小さい水滴が結構飛んできます。自分が濡れる分には構わないのですが、メガネとカメラのレンズが大変な事に……。

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うーん、雲はありますが……まあ風も強いですし、どこかから飛んできていても不思議ではないですが。ていうかこの水滴、塩分でも含んでるのか、なんかベトベトするんですけど。

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淡路島をちょいとズーム。淡路島は大阪を含む京阪神から近く、また大きめの「島」なので、そこそこの観光地なのだそうです。「ホテルニューアワジ」のCMは関西民には有名です。

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橋に近付くに連れ、太陽と橋が接近し、ついに重なったり。

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そのまま太陽が橋の下になりまして、いよいよ橋の下を通過です。

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明石海峡大橋はその名の通り明石海峡のかかる橋で、兵庫県の神戸と淡路島を結んでいます。ちなみに淡路島も兵庫県です。
この橋、実は世界最長の吊り橋だったりします。反対、淡路島の四国側は大鳴門橋で四国と繋がっており、関西と四国を結ぶ最短ルートとなっています。
また、明石海峡を通過しましたので同時に大阪湾からも出た事になります。この先は播磨灘です。

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橋の西側はやはりオレンジっぽい色に染まっていますね。

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こちらは本州。2枚目の橋の真下には舞子駅があります。

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そのまま本州側を眺めていると、なんだか見覚えのある塔のような見えました。もしやと思ってズームしてみたところ、思った通り。東経135度日本標準時子午線上にある明石市立天文科学館です。海上からでも見えるものなんですね。
さて、満足しましたし船内に戻りましょうか。とりあえず水滴(恐らく塩分大量)まみれのメガネを洗いましょう。

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メガネとついでに腕や顔も洗いまして、展望ストリートというところにある椅子に座って電波入らないなーと苦戦してたところ、何だか周囲が騒がしくなっており、ふと外を見てみると、なんとまあちょうどいい具合の太陽になっちゃってるじゃ、あ〜りませんか。

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すぐさま外へ。まさに沈みかけという感じで、真っ赤です。

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方向的に、岡山の方か、周辺の島か。その辺りの山へ沈んでいきます。日の入りは何回か見ていますが、どうしても雲に沈む事が多いので、このように水面、もしくは地面に沈むというのまあまり見ません。

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ほんと、沈むときはとても早いですね。18:41、日没です。

さて、日も沈みましたし、もう外に出る事はないでしょう。船内に戻って晩飯(おにぎり)を食べて、19時就寝。と言っても、常にエンジン音と振動はするわ冷房効いてなくて暑いわベッド硬いわとあまり眠れる環境ではありません。もちろん夜行バスや夜行快速などの座席列車と比べれば横になれる分マシなのですが、寝心地は寝台列車以下かもしれません。音は船の方が静かですがね。
とは言え暑いのはどうしようもなく、また寝台車と違い浴衣などの寝間着は準備されていないので昼間の、言うなれば少し固めの服のまま眠るしかなく。どうも眠れる気がしなかったので、結局パンツ一丁になってしまいましたが。

そんな感じでなんとか眠りつつ、しかし眠りの浅くなるタイミングなのか約3時間ごとに目が覚めたりしつつ、翌朝4時前。
下船まで2時間弱となったので、ぼちぼち準備しようかと起床です。全く寝た気がしませんが大丈夫なんでしょうかこれ。今晩のホテル到着22時頃なんですが。やはり夜行は帰りに設定しないといけませんね。
全くそうだという感覚がありませんが、一応ここからが「旅一日目」です。全くそうだという感覚がありませんが。

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展望ストリートにあるテレビ。船内の案内のほか、現在位置も分かるはずなのですが、測位に失敗したのか表示されていません。まあ山口県くらいには入っているでしょう。
とりあえずその辺の椅子に座って朝食(おにぎり)。航行時間が12時間にもなる船ですので、当然レストランもあるのですが、やはりそれなりのお値段がするので利用した事はありません。1便に限って一部の朝食が無料となるキャンペーンもやっていたようですが、そのメニューが気に入らず無視。私はご飯派なんですよ、何でパンしか無いんですか。

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一応かすかに光は見えるものの、外は基本的に真っ暗です。1枚目はただ単に船内が反射してるだけです。

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5時。到着30分前となり、船内は賑やかになってきました。外はやはりまだ暗いですが、少し灯りが見えます。

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外に出てみました。東は少しずつ明るくなっていますが、西はまだまだ。しかしもう港に入っているようで、灯りや岸壁が見えます。

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空にはお月様。丸っこいですが、満月は2日前。まん丸ではないですね。

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ここ新門司港は大阪南港ほど複雑ではないものの、それでも何も無い海を行くのとは違い、速度を落とし、右へ左へと舵を切りながら進んで行きます。月の位置的に今は右に曲がってますね。

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東の方は赤くなってきました。雲があるため直接日の出を見る事は出来なさそうですが。

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近くには海上空港である北九州空港もあります。

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この船の到着地も見えてきました。

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どうやらここに着くみたいです。さあ、どう入るのでしょうか。

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こちらがフェリーターミナル。既に無料送迎バスが待機しています。

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また波がおかしな事に。またもや平行移動してますねこれは。まあそんな事だろうとは思っていましたが。
出来ることならこのままロープで固定するところまで見ておきたいのですが、徒歩客用の無料送迎バスは船到着後すぐに発車とのことなので、乗り遅れないように早めに出口へ。この辺りは港と倉庫しかないような場所で、他の公共交通機関には期待出来ないので、乗り遅れたら大変ですからね。
ちなみに出口には既にある程度の列が出来ていました。

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5:32、下船。下船にあたって特に手続きはないので、そのままフェリーターミナルを素通りです。ていうかあれ? なんか新しくなってますねターミナル。

無料送迎バス 新門司港→門司駅前

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ターミナルを出て無料送迎バスに乗車。すぐに出るとだけで具体的に何分で、というのは聞いていませんでしたが、出発したのは5:53と結構な時間が経ってから。団体さんのバスが横に並んでいてそちらが先に出発していきましたが、何か関係あるのでしょうか。

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15分ほどかけて山を一つ越え、JR門司駅前に到着です。とりあえず駅前のコンビニで食料を調達です。


その2→

 

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