青春18きっぷの旅、2019年春2回目は北海道方面です。はい、また北海道です。毎年春に北海道行ってる気がしますね。
今回は、前から何回か予告していました、船旅を組み込んでおります。北海道と関西を結ぶフェリーをメインに据えており、ぶっちゃけ鉄道部分はオマケです。オマケだろうと手加減はしませんが。また、船旅と言ってもぶっちゃけ長時間海上にいるだけで特に見どころがあるわけでもないので、写真割合的には鉄道メインになっていますが。まあそれでも気持ち的には船メインです。その船に乗るためにわざわざ北海道へ飛行機で飛んでおります。
それでは今回のルート。まず北海道へ飛行機で飛ぶのですが、今回は様々な事情により神戸空港を出発地に選んでおります。神戸空港に移動し、そこから飛行機で新千歳空港へ。新千歳より札幌に寄りつつ、留萌へ。そして旭川で一泊。2日目、旭川より富良野方面へ向かった後、また札幌に寄りつつフェリーターミナルのある苫小牧に移動し、2日目夜より船旅を開始。3日目は秋田と新潟に寄港はするものの丸々船の上で、4日目早朝に関西というか福井の敦賀に到着。そこから再び18きっぷを使って岐阜方面に移動し、樽見鉄道、愛知環状鉄道、長良川鉄道を乗り通した後大阪に戻る、という感じです。一番オマケであるはずの4日目が一番よく動いてる気がします。
※写真はクリックで拡大できます。もしクリック出来ない場合は、前後の写真をクリックすると関連写真的な感じで拡大写真を見ることが出来ます。
目次
旅を始める前に、まず起きたある事件について。
今回は飛行機を含む旅となっているわけですが、飛行機は予約が早いほど安く、逆に直前となるとかなり高い値段となる性質があります。そのため今回も早々に、具体的には1月末には飛行機を予約しておりました。いつもはLCCのPeachを使っているのですが、値段を含め色々と条件を比較した結果、今回はスカイマークを使ってみようという事になり、スカイマークの航空券を取得。まず使わないと思っていた神戸空港から飛び立つという体験をしてみたいというのも働きました。まあここまでは普通です。問題はこの後。
旅当日、1日目。いつものごとく寝付きが悪く、出発の2時間以上前に目が覚めたわけですが、そこで何気なくメールをチェックすると、「スカイマーク欠航便のお知らせ」という件名が。「欠航……欠航!?」 軽くパニックになり全身が震えだしながらもメールをよく読んでみると、「機材繰りのため欠航しますごめんね」という内容でした。いやいや、欠航じゃなくて、結局どうすりゃええねんと思いながら続きを読んでいくと「追加料金なしで当社便への振替、指定他社便への振替、全額返金のどれかが選べるよ」と書かれておりました。
「指定」という文字が気になるものの、とりあえず他社便への振替も出来るんやな?と解釈し、急いでANAのホームページへ。大阪から札幌へ飛ぶ便の一覧を見てみると、時間的にも機材的にも同じ神戸空港から札幌へ向かう便が適当と判断し、そのまま即予約。「他社便の場合はお客様で一旦立て替えてね、後で全額払うから」との事だったのでそのまま支払いと座席指定まで済ませました。
これで仮に「指定」の対象外だったとしても、最悪自己負担で北海道へ飛ぶ事が出来るようになり、一安心。とりあえず自分を落ち着かせながら、出発準備です。いやはやしかし、まさか天候でなく機材繰りでの欠航を受けるとは。さすがに予想外でした。父によれば、前日の時点でだいぶ荒れていたらしいのですが、チェックしてませんでした。
そうしてやってきましたいつもの大阪駅。
普通 大阪→三ノ宮
まずは神戸空港へ移動します。神戸空港にはスカイマークの窓口もあるので、ANAの搭乗手続きに加えスカイマークでの欠航関連手続きも同時に行ってしまおうという考えもあって神戸空港出発便を選択しました。手続きが増えたため、当初の予定より1本早めております。
まあ、残念ながらこの時間大阪駅を出発するのは普通列車しか存在しないのですが。
淀川を渡って大阪の街を後にします。
大阪を出る頃はまだ真っ暗でしたが、少しずつ明るくなってきました。右上には阪急電車が。
そしていつもはそのまま通過する三ノ宮で下車。
空港へ向かうため、ポートライナー(ゆりかもめみたいなもの)に乗り換えます。ひええ人が多い。
ポートライナー 三宮→神戸空港
めっちゃ見にくいですが、ホームドアの向こう側に車両先頭部が写っています。
座れないと思っていたのですが、運良く先頭席が空いていたので確保。ポートライナーは無人の全自動運転を実施しているため車掌どころか運転士も乗務しておらず、運転席が一般に開放されています。そのため、このように普通に運転席に座る事が出来るのです。もちろん運転台はロックされていて、ハンドルどころか計器すら見えませんが。
多くの通勤客を乗せて出発。神戸の街の高架をゴムタイヤで走ります。
左側には港、右側には空港が見えてきました。
大きな橋を渡って、空港のある島へと入ります。
終点、神戸空港駅に到着。
空港とセットで作られただけあり、改札を出れば出発階に直結です。
一応スカイマークの方を確認してますが、新千歳行はやはり欠航ですね。羽田便も欠航のようで、こちらは後続便が満席になっています。
とりあえずANAの方で搭乗手続きだけ済ませてしまいます。
続いてスカイマークの窓口の列に並びまして、欠航に関する手続き。ホワイトボードに欠航便対応の一覧が書いてありました。他社便振替の場合はJALまたはANAの普通運賃が上限額とのこと。うん、事前に調べた通りですね、これなら大丈夫そうです。
私の番になり、スカイマークの予約書と、ANAの領収書を合わせて提出。立て替えたANA運賃について、後日振込か、またはこの場で現金での支払いも可能と言われたため、この場で現金の方を選択。お金を持ってくるのに数分かかるという事だったので一旦窓口から離れ、約10分後に窓口に戻って無事現金を受け取りました。あー自己負担にならなくてよかった。
その後、荷物の確認をしてANAで手荷物を預け、事前の手続きは全て終了。思ったほどの混雑でもなく、スムーズに終わりました。良かった良かった。まあ、混乱してる人は割と見かけましたが。ストレスはともかく対応力は高い方で助かりました。
こちらはスカイマークの自動チェックインと手荷物カウンタ。本来はここを使うはずだったんですがね。
1時間ほど時間が余ったため、最上階4階にある展望デッキへ。まだ飛行機は1機もいませんでした。
少ししてANA機が着陸。
誘導に従いスポットに到着。羽田便でしょうかね。
左右のエンジンを片方ずつ止めます。
続いてスカイマークが着陸。その間にボーディングブリッジが接続され、誰かが乗り込んで行きます。タイミングを考えると客室乗務員等のスタッフでしょうかね。
デッキ端からは管制塔が見えます。
管制塔の近くにはなんかヘリっぽいものが見えます。
スカイマーク機がさらにもう1機到着。
こちらは滑走路と反対側。遠くには神戸の街、そして六甲山が見えます。
先ほど乗ったポートライナーの駅もこちら側にあります。ちょうど発車していきました。
ANA1機に、スカイマーク2機の状態。そのANAにはSTAR ALLIANCEというステッカーが貼られています。航空連合とかいうものの一つだそうです。
何やら小さい飛行機が着陸。ビジネスジェットでしょうか。
続いてスカイマークが着陸。なんか妙な塗装してますね。
展望デッキの様子。まだ上にも上がれます。
逆方向から着陸してきたのはソラシドエア。九州方面を中心に運航している航空会社です。
一方駐機中の機体には車両が繋がれ、プッシュバックを開始。要するに出発です。
その後ろでは新たにANA機が着陸。なんかめっちゃ花です。
ANA機と、スカイマークが2機、一斉にプッシュバック。忙しい空港ですねぇ。
お花なANA機が所定の位置に到着。東北とFLOWER JETという文字が見えます。たぶん私が乗るのはこの無駄に花な飛行機でしょう。
プッシュバックを終えた車両が元の位置に。へー、コマツなんですね。
ANAとスカイマークが仲良く同時に滑走路に向かい、順番に離陸。なお、もう1機のスカイマークさんは単に移動なのか、自走せず車両に引っ張られてました。
ぼちぼち時間ですし出発ロビーに入っておきましょうか。えーっと、私が乗るのは4番搭乗口ですね。
保安検査、金属探知機のアレは通過するのは問題ないのですが、カメラを始めなにかと身に付けてる物が多いため、主に通り抜けてからの再装着に毎回時間がかかります。あとペットボトルのお茶。開封済み品の検査と、未開封品の説明も毎回の事です。
4番搭乗口、ここですね。
出発ロビーはこんな感じ。小さな空港かと思っていたのですが、かなり人がいます。
まもなくご案内とありながら、実際には少々遅れが発生していました。機内準備に手間取ったようです。
搭乗口にある自動改札機、こちらもオムロン製なんですね。鉄道だけでなく空港用のものも作っていたとは。
案内予定時刻を10分ほど過ぎたところでようやく搭乗開始。そう言えばANAに乗るのは初めてなので、この自動改札機を使うのも初めてですね。
ANA577便 神戸空港→新千歳空港
ボーディングブリッジを通り、機内へ。機内Wi-Fiが使えるらしいのですが、結論から言うとまともに使えなかったので早々に諦めました。
入口で配ってた飴ちゃんをいただき、座席へ。
今回の機体はB737-800。これまでPeachで乗ってきたA320と同じクラスですが、さすがにLCCと比べると体感で分かるくらいにはシートピッチ(前後間隔)広いです。ちなみにスカイマークもB737-800を使用しているため、航空会社は変わったものの機種はそのままだったりします。
着席。まあ、気持ち前に余裕があるくらいで、いつもと同じですね。
先にソラシドエア機が、続いてこちらがプッシュバック。約10分遅れです。
機内では「安全に関する説明をするのでお近くのモニタをご覧ください」というアナウンスが。でも座席にモニタ付いてないしなぁと思っていると、上から小型モニタが下りてきました。なんと、そんなところにそんなモン装備してたんですか。小学生時代の観光バスに付いてたブラウン管テレビ思い出しました。
虎なスカイマークに先を越されつつ、滑走路へ向かいます。
役目を終えたモニタは天井へ戻っていきました。
風はまあまあってとこですかね。
虎さんの後ろにぴったりとくっついて滑走路端の入り口まで移動してきました。遠くにターミナルが見えます。
先にスカイマーク機が離陸します。
続いてこちらも離陸。相変わらず慣れないふわっとした感覚と共に、大空へ飛び立ちます。
神戸空港から飛び立っただけあり、窓からはしばらく神戸の街が見えます。
この辺りの砂浜は須磨海岸ですかね。
山の上というか向こう側?にも街が広がっています。
この辺りは山が一番海の近くまで迫ってる部分ですね。そのため鉄道も道路も海際を走らざるを得なくなっており、鉄道の車窓からも海がよく見えます。
それを過ぎると明石海峡大橋の上を通過します。フェリーに乗ってこの下を通過した事もありますが、上も通過するとは。ちなみに橋自体を渡った事はありません。
大橋を過ぎると明石の街。ここらで方向を北に変え、日本海へ出るために兵庫県を縦断し始めます。
その間にも高度は上げ続けているため、どんどん雲の上を飛ぶようになります。まあ、雲を通過するわけでちょいちょい揺れますが。
そして完全に雲の上に出ました。いつもの光景です。そう言えばこの時期にばっかり飛行機に乗るためか、晴れてる景色というのを見た記憶がほとんどありません。
安定飛行に入った事で機内サービスが始まり、まず無料ドリンクの提供。これに関してはさすが大手って感じです。LCCでは何か貰えるなんてありえませんから。ちなみにスカイマークの場合はキットカットが無料だったそうなので、その点では少し残念ではありますが。
ところで、紙コップもフラワージェットなんですね。
少しだけ晴れ間が見え、何やらカーブしてる海岸が見えます。今回、GPSロガーもどきを持っていっていたのですが、なぜか上空では時計が狂ってしまったんですよね。まあその狂った時計を計算から大体の正しい時刻に戻すと、写真は恐らく秋田県の男鹿半島と思われます。
機体は再び雲の上へ。
そして着陸の約10分前、高度を下げ始めます。それに伴って雲を突っ切る必要があるのですが、まあ面白いほど揺れる揺れる。上下左右にガッタンガッタン、まるでジェットコースターです。逆にテンション上がります。
雲を抜け、陸が見えるようになってきました。
おや、あの場所、あの船は……もしかして新日本海フェリーですかね。私が明日乗る予定の船会社で、あの場所から乗船予定となっています。タイミング的に、停泊してるのは私が乗る船ではないでしょうけども。たぶんですけど「らいらっく」ですかね、停泊してるのは。
そして飛行機も北の大地の上空へ。雪は積もってないようですね。
そのまま高度を下げ続けまして。
少し強引に着陸。ブレーキをかけ、無事着陸成功です。ああ、神戸どころじゃない風が吹いてますねこれは。
地上を走行し、駐機場へ向かいます。空港も雪はほとんど残ってないようです。
無事、新千歳空港に到着。ドアが開いてもどうせ大混雑なのでしばらく座ったまま待機です。
雪が降り始め、というか風が強めな風雪状態の中、地上ではテキパキと作業が行われています。
数分しまして、降機。出発は10分ほど遅れていましたが、定刻での到着です。
こちらはお隣さん。機体に何かを噴射してるように見えますが、融雪剤か何かでしょうか。
ターンテーブルで預けた荷物の返却を受けます。軽く点検を行い、問題がない事を確認。
いつもなら荷物を受け取った後、空旅のダメージから数分椅子でぐったりしていたりするのですが、なぜか今回は元気だったため、座る事もなくそのまま地下へ潜り、新千歳空港駅へ直行。大阪でスタンプを押した青春18きっぷで改札を通り中へ。
快速「エアポート」 新千歳空港→札幌
停車していた快速エアポートに乗車。元々の予定であるスカイマークの定刻からは30分ほど遅れておりますが、空港到着後の余裕を設定しておいたため、こちらの快速は予定通りの時刻となっております。つまり、遅れ回復完了。
やっぱり雪は少ないのかなーと思いつつ、座って札幌へと移動します。
40分ほどで札幌に到着。もはやお馴染みです。乗換のためホームを移動すると、札幌終着の特急が到着。
普通 札幌→桑園
続いてこちらの普通電車に乗りまして。
1駅だけ移動。お隣の桑園で下車です。
というのも、この桑園を出たところにはショッピングモールがありまして、スーパーも入っておりまして。そのスーパー、というかぶっちゃけイオンで飲食料の調達です。お茶が安いのは知っていたのですが、おにぎりは思ったほどでもなかったですが。
そして、買い物を終えたところで、時間差で飛行機のダメージがやってきたのか、少々疲れたためベンチに座って一休み。やはり飛行機から降りたら一度座って休まないといけないみたいです。
休憩を済ませたところで駅へ戻ります。
札幌の隣という都市部であっても、発車標の「改札中」ランプが点灯するのは5分前っぽいです。無視して18きっぷで改札内へ。
JR北海道安定の縦駅名標。
何本か電車を見送りつつ、目的の電車を待ちます。桑園は快速通過駅なので、通過列車も多いです。
区間快速「いしかりライナー」 桑園→岩見沢
予定より1本早いですが、まあいいでしょう。終着駅で暇になるだけです。
函館本線の列車は札幌を越えて双方に直通する事が多いですが、その札幌で10分前後停車する事も多いです。
ホーム上にはそば屋さん。そういや立ち食いはしたことありませんね。
北海道の電車の特徴、大きな片開きドア。本州の多くの電車は両開きですが、北海道では片開きとなっています。極寒対策だそうです。
札幌から30分ほど座って移動しまして、終点岩見沢に到着です。
ここに来るのも何回目でしょうかね。凄く見知った感じです。
上にいてもつまらないので、ホームで次の列車を待つ事とします。待ってる間に特急が到着。
そして発車。
滝川方面からは気動車による普通列車が到着。非電化区間は走りませんが、電化非電化に関係なく気動車が運行されています。
こちらは岩見沢の車庫。
普通 岩見沢→深川
その車庫から1編成出庫してきました。
あと雪も降ってきました。この馬だか何だかを見るのも何回目ですかね。
普通旭川行に乗車です。札幌周辺は割と電車が走ってるものの、旭川の方は普通列車はあまり走っておらず、特急ばかりだったりします。
途中滝川までは知ってるので、座って移動です。この位置ならギリギリ前が見えたり見えなかったりです。
特急とすれ違ったり、面白い感じの駅名をカメラに収めたり。しかし窓の関係でいい写真ではありませんね。
ところでこの運転士、やたら警笛鳴らしますね。全ての踏切の手前や、駅発車時等。いやまあ、別にいいんですけども。
そうして滝川に到着。特急を待避するためしばらく停車です。
特急「カムイ」が到着。先に発車していきました。
続いてこちらも出発。ここからは前に立ちます。
根室本線が右へと分かれていきます。こっちは明日乗るとして、今日は直進です。
札幌と旭川を結ぶ特急は本当に多いです。1時間に1本どころか、場合によっては30分に1本走ってたりします。
交流電化区間には必ずあるデッドセクションとその標識。
ホームが端以外砂利です。
こちらは除雪機ですかね。雪国ではホームに置いてあるのをよく見かけます。
日本海側をさらに北上しているためか、雪が増えてきました。
上下線の間が開きまして、石狩川を渡ります。
島式ホームの片方が完全に雪に埋まっちゃってますが、そもそもここにあったはずの線路は撤去済みだそうです。
右カーブすると、大きめの駅が見えてきました。
なんか鳥居がいくつか見えます。
深川駅に到着。乗換のため下車です。
跨線橋を渡って隣ホームに来ると、ちょうど札幌行の特急が到着。せっかくなのでお見送り。
乗り換えるのは一番下の留萌行。発車まで50分近くありますね。
おや、ピンク電話じゃないですか。滅多に見ませんね。
駅前。雪は「残ってる」という感じです。
駅の西側には鳥居。先ほど車内から見たものですね。詳細は不明でした。
木製のよく分からないものがありました。
改札口。特急停車駅という事もあり自動改札機も設置されています。改札口の向こうに扉があり改札が屋内となってるのは北海道らしさですね。
待合室の隣には物産館があり、地元の製品や地域限定商品が売られていました。赤いきつねにも北海道限定なんてあったんですね。
運賃表。特急停車駅には特急料金込みの値段も書かれています。
ここで、窓口で深川から旭川までの乗車券と特急券を購入。この区間は特に普通列車が少なく、諸々の事情を考慮して特急を使った方がいいと判断したためです。18きっぷでは特急に乗れないので、特急券だけでなく普通乗車券も購入。合計1260円なり。
駅舎の隣にある駐車場とは簡単な柵で仕切られてるだけ。簡単に乗り越えられそうです。そしてここにもありました除雪機。
気動車が1両留置されていますが、乗るのはあれではないでしょう。
エレベーターも扉1枚挟んだ屋内に設置されています。こういうところは徹底されています。
跨線橋には発車番線案内が。行燈式ですね。
向こう側のホームが6番線ですかね。ちゃんと使われているらしく、しっかり除雪されています。かつてはこの6番線の奥にも多くの線路があったそうです。函館本線、留萌本線の他にも、深名線という路線もありました。
旭川方面より、1両編成の気動車が到着。1日1本のみ設定されてる函館本線旭川駅からの直通列車です。と言っても、ここ深川で結構降りていきましたが。
普通 深川→留萌
車両は国鉄末期に導入された気動車。JR北海道の中ではかなり前が見やすい車両です。列車は深川で20分ほど停車します。
札幌方面からは貨物列車がやってきまして、中線に進入。
えらいガタンガタン言うなぁと思ったら、すぐそこにレールの継ぎ目がありました。
電車の走行音としてよく表現される「ガタンゴトン」ですが、レールの継ぎ目に僅かな隙間があり、そこに車輪が落ちるために発生してる音だったりします。
長い長い貨物列車が中線に停車し、その後ろから特急が到着。どうやら特急待避のために貨物は停車したようです。さて、こちらもそろそろ発車時刻ですし車内に戻るとしましょう。
留萌出発進行。函館本線と分かれ非電化となり、右へカーブしていきます。
めっちゃ分かりにくいですが、左側、ホームがあります。停車駅です。
カラスでしょうか、めっちゃ飛んでました。
駅前後の不自然なカーブ。かつて右側にもう1線あった事が読み取れます。
高速道路と立体交差。しかも無料区間だそうです。ほんと、この国の仕組みは鉄道を残す気が無いです。
実際、この留萌本線も2年ほど前の2016年12月に末端の留萌-増毛が廃止されており、残る深川-留萌も廃止となる可能性がかなり高いです。
これも駅。ホームは非常に簡素ですが、待合室が無いと冗談抜きで死ぬので一応小屋があります。
大きめの川を渡ります。
北海道では冬季、一部の踏切の使用が停止されます。警報機にはカバーがかけられ、踏板も撤去されて横にまとめて置かれています。道路側も除雪されていないので、通行止めとセットなのでしょう。
いやー、雪です。
えらい立派な恵比島駅。と言っても、この駅舎はドラマのために作られた架空駅「明日萌駅」のセットで、本来の駅舎は写真のさらに左側にまるで倉庫のような状態で設置されています。
駅名が二つあるので何かあるのかなとは思ってましたが、まさかドラマのセットとは。気付きませんでした。ちなみにドラマは20年ほど前のものです。
やがて列車は山越え区間へ。標高を上げ雪が深くなってきたところでトンネル出現です。
トンネルを抜けたとて相変わらずの雪国。上りから下りに転じまして、標高を下げていきます。
峠を越えると、現在の留萌本線の途中駅で唯一2線以上を保有し列車交換が可能な駅に。その名も峠下駅。その唯一の設備を使い、しっかり列車交換です。
ところで対向のあの車両、基本的には留萌本線に入らないと聞いていたんですが、代走か何かなのでしょうか。
峠下を出ると本格的に降雪が。
やがてほとんど前が見えなくなってしまいました。というのも、当然ながら助士側のワイパーなど動かしてくれるはずもなく、また雪は窓の表面に張り付いて窓にどんどん「積もって」いってしまい、さらに中途半端に溶けて「積もって」ない部分でもさながら雨のように水が流れてしまい、
まあ要するに全然前が見えません。
小さな川もいくつか渡っていきます。
引きはこんな感じ。電熱線の入ってる右側の窓はまだマシで、何も対策されていない中央窓(写真左)は本当に雪が積もってしまい何も見えません。
信号機登場。と同時に大きな川を渡ります。えらい濁ってますが。
大きな駅の端に到着。
終点、留萌に到着です。かつてはいくつもの路線が分岐し、留萌本線もこの先まで伸びていましたが、現在は廃止寸前のローカル線の終端駅というだけの扱いとなっています。
改札口は地方拠点駅でよく見られる、ホーム側にアルミサッシ戸を付けたもの。
駅構内。窓口の営業時間は過ぎてしまったようで、無人駅状態。「発車5分前になったら列車のドアが開くから勝手に入って乗ってください、乗り遅れても知りません」と書かれています。
駅舎。なんかFMとか書いてありますけど。
折り返しには時間があり、ある場所へ向かうため雪の降る中徒歩移動。しようと思ったら地図で確認していた道路が除雪されておらず、仕方なく迂回。
やってきたのは線路終端、2年ちょい前まで踏切だった場所です。ただズームしてみると、分岐器に到達する前に3線それぞれに車止めが設置されており、線路が分断されています。
逆側、増毛方面。こちらも線路に加え、鉄橋もそのまま放置されています。いつか無くなったりするんでしょうかね、そのまま放置という可能性も十分にありますが。
というかあの、雪が、雪が。さすがに半袖Tシャツにパーカーの2枚だけだと寒いです。特にカメラを持ってる手が冷たい。取れる、落ちる。
駅に戻ってくる頃にはさらに雪が強くなっていました。まあ、北海道らしく乾いた雪なので、服に付着したものは砂のように払い落とせるのでそこまで問題ではないのですが。ですが、普通に寒いです。
改札の横にはさらに扉で仕切られた待合室がありまして、そこで列車の扉が開くまで待つ事に。さすがにこの寒さでホームにいると死にます。
なんかそば屋さんがありましたが、普通に営業してません。
待合室の一角にはレールやヘッドマーク、運賃表、古い写真等、ちょっとした展示スペースがありました。
一方改札口付近、窓口の近くにはこんなものも。投票したくなる飴だそうです。留萌選管は何を作ってるんでしょうか。というか地元利用者で選挙権のある人ってそんなにいない気がするんですが。
主要駅かつ終端駅という事もあってか、出発時刻だけでなく到着の時刻表もあります。
こちらはどういうコーナーなのでしょう。謎です。
正面に改札口、右側に待合室という感じです。
この跨線橋と向こう側のホーム、本当に使ってるんでしょうか。えらい怪しいんですが、まあ使ってるんでしょうね。
普通 留萌→深川
というわけで、同じ車両に乗りましてそのまま深川へと戻ります。留萌に来る時はそれなりに降車客がいたのですが、留萌から乗車する人は10人ちょいくらいでした。
さらば留萌。
車内の座席に付いてる、引き出し式テーブル。ふと思ったんですが、これ、先日天橋立方面で乗った車両と同じ構造じゃないです?
なんて事を思ったりしつつも、基本的に座ってさらに寝て移動。1時間ほど寝たところで、終点の深川に到着しました。ホームには雪が吹き込んでおりました。
これは距離標でしょうか。たぶん函館から約393kmというものでしょう。
旭川方面より、札幌行の特急が到着、発車。
6番線に停車中の、次の留萌行列車。なぜか方向幕までワンマンで、ダブルワンマン表示でした。今まで乗ってきた列車はちゃんと「普通」という表示だったのですが。
それにしても寒い! 3時間前にいた同じ深川駅とは思えないくらい寒い! 日が沈むとここまで変わるものですか。
次の列車が来るまで20分くらいあるのですが、ホーム上にある待合室(暖房なし)でも耐えきれず、ついにカバンからダウンを取り出しました。日があるうちはともかく、日没後となるとさすがに耐えられませんでした。
特急「ライラック」35号 深川→旭川
若干遅れてやってきたのは特急「ライラック」。留萌本線を往復する前にここで買っておいた乗車券と特急券を使用し、旭川まで特急ワープを行います。課金とも言う。
というのも、次の普通列車はあるにはあるのですが、数時間後でして。さすがにここで数時間ロスすると寒いばかりか明日にも響くので、もう追加課金してしまってさっさと旭川に移動してしまおう、という算段です。
自由席でも十分に空きがありました。あー暖かい。
旭川は4駅先なのですが、距離にすると30kmちょい。いかに途中人がいないかが分かりますし、そりゃ普通列車も運転されませんわ。
なお、車掌さんの通過はありましたが、なぜか検札はされませんでした。18きっぷで不正乗車とか考えないんでしょうかね。
深川から20分ほどで、終点の旭川に到着。特急の停車駅的には1駅です。
同じホームの隣には、特急「サロベツ」稚内行が停車中でした。旭川からの所要時間は4時間弱。日付が変わる前くらいに稚内に到着します。
今日の移動はここまで。どえらい綺麗な旭川駅の改札を抜けまして。
駅直結のイオンで晩飯の調達。閉店が近付くと弁当やおにぎりも値引きが行われるのは大きな魅力です。おにぎりとか半額でしたよ。
食料も調達したしさあホテルへ向かおうとすると、わーお。
除雪されてる道を通り、なんとか駅前から脱出。
1枚目が旭川駅、そして2枚目右側がイオンです。
一応除雪されてるとは言えしっかり雪に覆われてる道を歩き、なんとかホテルに到着。
そして本日の部屋に到着。安かったですしごくごく一般的なビジネスホテルという感じでそれはいいのですが。
この時期の宿、特に北海道の宿は暑い! というわけで少々二重窓を開放。冷えた空気が入ってきます。そりゃ外は氷点下ですからね。
本日の晩飯。弁当だけだとなんとなく物足りない気がしたので、唐揚げと白米を追加しておきました。結果、目論見通りお腹いっぱいになりました。
その後風呂に入り、荷物の整理をした後、23時過ぎに就寝。明日はそこまで早くないですからね。